2007年10月10日水曜日

様式感

バロック音楽を耳にした時
自分が「あぁ〜いいなぁ〜」と感じる演奏は
その作品に対して説得力のある見識をもって
奏でられるものだと思う

例えば組曲
個々の舞曲が持つ様式感を踏まえているかどうか
どんなに流暢で典雅な演奏であっても
演奏慣習に裏打ちされた様式感に目をつぶるわけにはいかない

ちょっと覚え書きにしてみると…

〜演奏習慣とは〜

☆記譜法の知識
 付点リズムの取り扱い
 ノートイネガル(不均等音符)(フランス様式)
 アーティキュレーション
 不協和音の取り扱い
 装飾音
 即興性

☆様式感
 平均律のプレリュードはイタリア様式のトッカータ(自由で即興的)
 平均律のフーガは模倣の技法による対位法
 通奏低音的な部分もある
 ブリゼ様式
 リュート様式

※当時の一般的な形式についてはだれもが知っていることを前提に書かれている

☆テンポ感、リズム感
 舞曲には決まったリズムやテンポが存在する



やはりこのあたりは無視できないポイントになってくる

理にかなってない演奏を聴いてもイライラするだけで
ちっとも楽しめないのだ!

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